1月21日
私のドレッサーに千代紙の切り抜きが二つ飾ってある
あの子が小学生のころ 大好きだったお友達との思い出のものだったと思う
もう15年くらい前だから 入手したいきさつはおぼろげだ
けれど あの子は本当にその子が好きで
「オレは一生おヨメはもらわない」「好きな人は転校してしまった…」と言っていた表情ははっきりと覚えてる
明るくて たしか体操か何かを習っていた子だった
本当にその通り お嫁さんはもらわないでしまったね
窓のそと 並んで歩く二人連れに一瞬空目した冬の夕刻
千代紙見ながら
もう 色がさめるぐらい月日が経っているのに気付いて苦笑する