ココロのカケラ

あの子のいた軌跡

役目

 百か日をおえて片付けをしながら、
何も考えて無いはずなのに無性に涙が溢れる。


いいよね 今、一人きりだし 泣いても大丈夫


ひとしきり 思い切り哀しんで 何とか夫の昼食をつくる
食後 下の子のこれから先のことを話す。
前にも 数回言葉を変えて 話しているはずだけれど
やはり 覚えていないようすだ。


そういうところあるのよね
お金のことも 子供たちのことも
そういう人なのよ しかたない


来年度の所属は・・・ 
いずれは グループホームに・・・



まえは なんで大事な事なのに 忘れるかなぁ
などと 思ったりしていた。
でも この頃どうでもよくなった。
お義母さんを見ていても 何となく人って変わらないものだから
憤るだけ疲れるし 自分もいろいろあると思うし ムダだと思うようになった。



何かの本に


「こどもは 親を大人にするために 生まれてくるんだよ」って書いてあった。


あの子と過ごした日々 わたしは 未熟だったけど 
わかった事も多くさんあったと思う。


だから
遺影にむかって 
「Tちゃんは 勤めを果たしたよ。ありがとうね。」と声をかけた。
こころもち 顔つきが明るくなった気がした。

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