ココロのカケラ

あの子のいた軌跡

2021年1月のブログ記事

  • 下の子の家庭訪問

    下の子が一年生になって 初めての家庭訪問のときに 「(弟を)よろしくお願いします。」と お兄さんらしく言っていたね。 先生は「君はおとうさんかい(笑)」と言ったのだけれど お母さんは嬉しかったんだよ。 あなただって コミュニケートが苦手で辛かったのに… なのに お母さんは 先生にちゃんと言えなかっ... 続きをみる

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  • 1月26日

    誰かの前で 泣いたりしない なんて 偉そうにしてたのに ふとした事で涙ぐむ  どこまでも 弱虫で 情けないこと…

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  • お仏壇

    昨日 新しいお仏壇にかえた 何か目先の変わることは なるべく下の子が居るときにしている そのほうが 言葉で伝えるよりもストレスが少なくて済む 前の日から 遺影の取り付作業など夫にしてもらいつつ お坊さんが来る時用の模様替えをしていると 下の子が何か自分も手伝いたそうにしている こういう真面目で健気... 続きをみる

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  • 1月21日

    私のドレッサーに千代紙の切り抜きが二つ飾ってある あの子が小学生のころ 大好きだったお友達との思い出のものだったと思う もう15年くらい前だから 入手したいきさつはおぼろげだ けれど あの子は本当にその子が好きで 「オレは一生おヨメはもらわない」「好きな人は転校してしまった…」と言っていた表情はは... 続きをみる

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  • 1月20日

    ひにち薬 と言われた ………たぶん時が癒やすと言いたいのだろう でも 薬もいろいろあるよね 癒やす薬では 無い気がする どちらかと言えば 感覚を麻痺させるタイプのものではないかしら… 欠落したこころの真ん中は ぽっかりと大きな穴があいたまま 患部はむき出しになっている そこに 一日分づつ塗り込めら... 続きをみる

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  • 1月18日

    薬を 2種類 医者からもらっている そのうちの一つは あの子がなくなったのがわかってから 飲むきがしなくなってやめてしまった そのことを 医師に伝えようとして 「子どもが亡くなって もう良い母親でいる意味もないので…」と言いかけて泣いてしまった 感情をむき出しにしては いけないと思い 謝りながら…... 続きをみる

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  • センシティブな

    何気ない言葉がいろいろな感情を巻き起こす 一人でいると 何となく名前を呼んだり 小さいころによく歌った手遊び歌を歌ったりしている  一息ついて カレンダーが目にはいれば 二カ月前は きっと元気に暮らしていたのになどと思って 勝手に涙が出てくる 離れて暮らしていたから 寒いこの時期 天気予報を見てあ... 続きをみる

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  • 1月14日

    出来上がった写真を置く 何かの本で見たけれど 夢などで出てくるときには 本人が一番いい時の姿だったりするそうだから 何となく 一番元気そうに見える写真をえらんだ なにくれとなく 話しかけるのは写真に向かってのことがふえている いとこに香典のお礼の電話をする 誰にも言わないでいたから 知らないのは当... 続きをみる

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  • 送る日

     控室は広く感じられた あの子を くるんだタオルから出す 「外は 寒かったね」 手配しておいた 花 菓子 果実が届く ほどなく 住職の息子さんだろう若い僧侶に案内される あと数分なのに 父が来ない 昭和一桁生まれだから このご時世にムリはしないで欲しかったのだが なんとしてでも来る様子であったので... 続きをみる

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  • 1月8日

    雪は朝にはすっかりやんでいた。 アイスバーンの上に 除けきれてない雪が残りタイヤが取られて、走りにくそうだ。 あの子の部屋の後片付けとお焚き上げを依頼する。 業者は時間がなさそうで けれども丁寧に応対してくれる。今年は、どうやら寒いめの年らしいから、防寒の衣類もお願いした。 「全部処分して良いので... 続きをみる

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  • 1月7日

    あの子の暮らした街へと高速を走る。 天気予報は荒れ模様と報じるから 随分 夫は気をもんでいたが、なぜか私は不安が無かった。 そして 不思議なくらい晴れた綺麗な山並みまでみれた。 思えば、あの子と出かけたときも 天候には恵まれた。 「守ってくれているんじゃない?」 …「優しかったからな…」 そうだあ... 続きをみる

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  • 水曜日

    年末は役所など仕事おさめにはいってしまう まだすることは あるけれど いったんは家に戻らなければ… 下の子を預けっぱなしでは 義母さんにも負担が大きい 遺骨をタオルでくるんでチェックアウト 雪が降ってるのでつい濡れないよう背を丸める 「さあ、お父さんとお母さんの 新しいうちにいこうね。」 まだ引っ... 続きをみる

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  • 1月5日

    下の子の通所開始日だ けれども 明日はあの子の法要をして その後3日間片付けに行かなくては… だから 来週の火曜日までまた休ませることになる こういう時 夫の実家には随分と世話になってきたものだと思う あの子に関しても随分と 偏見なく助けてもらっていると思う なのにこんなことになってしまって 自分... 続きをみる

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  • 火曜日

    あの子の部屋の管理会社へ向かう 不慣れな田舎者夫婦に この街は大きくて スマホアプリにされるがままだ 口コミどおりのロビーで 呼び出しにも戸惑いながら それでも 出てきた担当者に 必要事項を聞いている 話の感じは 悪くはないけれど 何か聞き漏らしなどないか それと これからは 未知数なものもあるの... 続きをみる

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  • 1月3日

    また わずかばかり 年賀状がとどく 私達は 人付き合いが苦手で 年々こういったものはフェイドアウトの方向なのだが それでも 優しい人達はいるものだ 寒中見舞いだね… 夫と文面を相談する 飾りは なにもいらない 最低限の文言でいいよね ほんとうは何もしたくない でもそんなわけにはいかない あの子の幼... 続きをみる

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  • 月曜日

    はしわたしを 三度した 係の人が 選んで 私達ふたりの近くに置いてくれたものを 夫と私で そっと白いつぼにいれた 熱気が 舞い上がるように 私を包み込む 遠くで やけどをしないように言う係の人の声が聞こえた気がする ただ はしを動かし続ける 私もお手伝いしましょうか と 二度言われる 白くてきれい... 続きをみる

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